
ワシントン大学の研究チームは、子ども向けのしゃべる動物の物語をAIモデルに生成させるテストを行いました。その結果、性別が明示されていない設定でも、女性キャラがほとんど登場しない傾向が明らかになりました。研究では、動物物語におけるジェンダーバイアスがAIにも引き継がれている可能性が示されています。
対象となったのは、Claude Sonnet 4.5、Gemini 2.5、GPT-4o、GPT-5.1、Mistral Medium 3、Olmo 3の6モデルです。クマや鳥など7種類の動物と、農場やキッチンなど4つの場所を条件に物語を生成させたところ、メスの動物キャラクターは全体の2%にとどまりました。オスは41%、性別を特定しない中立的な描写は57%でした。
モデルごとに差はありましたが、いずれもメスの描写は少数でした。Gemini 2.5とGPT-5.1はオスとして描く割合が特に高く、Claude Sonnet 4.5はメスを最も多く出したものの約4%でした。中立的な表現では「it/its」や動物名の言及が中心で、「they/them」はわずか2作しか使われませんでした。研究者は、AIが中立性を示しながら、実際にはメスを含む多様なアイデンティティを消していると指摘しています。

