
OpenAIには、サム・アルトマンCEOら経営陣に業務上の問題を直接送れる専用メールアドレス「friction」があると報じられました。公開情報によると、社内の摩擦を早く解消し、問題が深刻化する前に手を打つための仕組みです。
この仕組みは、2025年秋にアプリケーション部門のCEOとしてフィジー・シモ氏が入社して以降、より広まったとされています。シモ氏は、不要な会議や余分な承認が積み重なることで企業は官僚的になると説明し、受信箱の監視と問題解決を担当者に任せました。
実際に、駐車場の混雑やAPIクレジット付与の手順改善といった声が経営陣に届き、対応が進んだ例が挙げられています。一方で、元従業員からは、個々の苦情が現場の業務を妨げる場合もあり、リソース不足のチームほど負担が大きいとの指摘も出ています。
AIを導入する企業にとって重要なのは、トップに直通の窓口を作ることそのものではありません。どの問題を優先し、誰が受け、どう処理し、現場の混乱をどう抑えるかまで設計できるかです。速さを取るのか、秩序を取るのか。両立の条件を見極める必要があります。

