
The Vergeは、AI映画制作プラットフォームHiggsfieldが公開した「Cully Hill Boys」を取り上げました。作品は、ロンドン東部の3人組ラッパーが、ひょんなことから犯罪組織の金を盗んでしまう物語です。見た目は従来の長編映画に近く、AI映画の中でも完成度が高いと評されています。
強みの背景には、人間の脚本家による物語設計があります。脚本はTim Planaganが書いたもので、公開されたプロンプトの中にはEdgar WrightやGuy Ritchieの名前も含まれていました。記事は、作品の良さが人間の映画作家の感覚に大きく支えられていると指摘しています。
Higgsfieldは劇場公開ではなく、映画本編と多くのプロンプトをオンラインで公開しました。これはCinema StudioのAI映画制作ツールや、新たに加わったSeedance 2.5の機能を示す狙いがあります。出演者は撮影しておらず、肖像の利用契約を結んだうえで“出演”しています。
記事では、AI動画モデルの生成時間が短い場合に起きやすい継ぎ目の不自然さにも触れています。その点で「Cully Hill Boys」は比較的なめらかに見えるものの、完全にAIだけで成立しているわけではありません。むしろ、人間の物語づくりが作品の印象を左右していることが浮き彫りになっています。

